
電子的な情報交換のためのフォーマット等造船・舶用工業の高度情報化に必要な技術に関しては、これまでもいろいろな場所で検討・研究等が進められてきている。もちろん、造船・舶用工業の高度情報化を目指すためにはこれまで以上に高度な技術が必要となろうが、その獲得に当たっては、これらの研究で得られた情報化技術の蓄積を基本としつつ、汎用の情報化技術を活用し、関連する他産業(素材産業等)において研究開発中のCALSシステムとの相互交換性にも考慮を払い、さらに不足する部分(造船・舶用工業に特定的な技術、システム化技術等)の高度情報化技術を研究開発により補うことにより、効率的に研究を進める必要がある。
4.作業スケジュール
(1)平成8年度の作業
?造船・舶用工業に関連して各業界、団体等で行われている情報化研究の現状の整理
?高度情報化推進の目標である現実的なグランドデザインの素案のとりまとめ
?グランドデザインの実現に必要な施策(業務面=取引方法の標準化等)に関する作業計画原案の作成。船舶の建造活動全般に関連する業務に用いられる情報(舶用機器メーカー、造船所、海運会社又は検査機関の間で交換される情報)の交換への高度情報化技術の適用に関する検討作業
?グランドデザインの実現に必要な施策(技術面:情報化技術の研究等)に関する作業計画原案の作成・造船・舶用工業の高度情報化に関するグランドデザインの実現に必要な共通技術となるシステムの基本構想及びこれらのシステムの構築に際して不足している技術に関する検討作業
?高度情報化システムの導入の経済的メリットに関する定量的な検討
(2)平成9年度以降の作業
?平成8年度の作業を踏まえた造船・舶用工業高度情報化グランドデザインのとりまとめ
?平成8年度の作業を踏まえたグランドデザインの実現に必要な施策(業務面:業務の標準化箏)に関する作業計画のとりまとめ
?平成8年度の作業を踏まえたグランドデザインの実現に必要な施策(技術面:共通技術の研究等)に関する作業計画のとりまとめ
?以下の項目等に関し必要に応じ企画・調整
・電子情報交換を前提とした業務の合理化・標準化のための枠組み
・電子的な情報交換を進めるための手続きフロー(業務プロトコール)及び当該手続きフローに基づき交換される電子情報のフォーマット
・造船・舶用工業に関連する実用的な高度情報モデルシステム
・高度情報化技術を活用した耕しい企業間協力の形態
?その他
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